禁煙は楽しいと教えてくれるアレン・カーの著作

禁煙を試みたことのある人なら、一度はアレン・カーの名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。イギリス在住の禁煙活動家で、自身が一日の本数100本以上という超がつくほどのヘビースモーカーでした。長年、弁護士として働きながらも、何度も禁煙に挑戦しては挫折の繰り返しでしたが、ふとしたことがきっかけでタバコがやめられなかった原因を理解し、全ての謎が解けたことでついにきっぱりと手を切ることができたそうです。
つらい禁断症状に苦しむことなく、禁煙は楽しいことなのだということを一人でも多くの人に伝えたいと、アレン・カーは活動を始めたのでした。1990年代には、日本国内で伝説のバイブルともいえる「禁煙セラピー」が発売され、大きな話題となったのは記憶に新しいところです。この本のおかげで、ついにタバコをやめることができたという人も多く、どんなに心強かったことでしょうか。あの嫌なタバコを明日から吸わなくていいと思うと、どんなに嬉しく楽しいことかと、従来にはなかった切り口には、数多くの人から大反響が湧き起こったものです。
アレン・カーは一躍有名になり、タバコをやめようとする人たちを一人でも増やそうと活動を続けました。2006年に亡くなりましたが、彼の活動は多くの人の心に今も残っています。何といってもタバコを吸う人から絶大な支持を集めたのは、実体験を交え、吸う人の感情や心を知っているというリアリティーにあったといえるでしょう。実際に、シリーズ化された数冊を読んでみても、感動する内容でした。きれい事や気休めでなく、しかし現実から目をそらすことなく「自分にでもできたのだから、あなたもできる」というような包容力に溢れています。タバコをやめることは楽しいことだと、背中を押してくれる本です。

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